「パチンコホール経営」の雑感
久しぶりに全国のホール経営者・経営陣を訪問しているが、[任せた・任せる」との言葉を数多く耳にする。いい意味で、会社の業務を分解・分類し、各々の役割分担を決め、組織化し会社を統治するとの、一般事業法人ではよくある会社の姿になってきたのだなと感じる。
しかし、残念ながら「任す・任せる」の意味を聞いていると、従来の「どんぶり勘定」的な経営から、将来「生き残るため」の経営を行うためには、従来の数十倍の細かな分析が必要となることをしっかりと認識して変えたと言うより、やむを得ず変化、まずは体裁を整えるために実施した結果と思える企業が多い。
従って、任せたものの報告を冷静に聞かない、従来の感覚からの決めつけで報告を活用していないなど、さらに本来自身がやらればならない業務、現場を見ないなど言い過ぎかもわからないが自身の業務放棄とも言える行動があり、組織化/社内体制構築が経営の判断材料として活用されていない。
「任せる」ことは将来の存立基盤を確立してゆくなかで、部下を育成することが必要で重要なことであるゆえに、本当に「任せる」とはどういうことなのか、何を目的に任せるのかなどを、しっかりと現状を直視し考え実行してゆくことが極めて重要だと、そして自分の業務遂行の内容を検証する必要性を改めて自分への「戒め」も含め思った。
つまり「形」はあっても、その「形」に対する想い・目的がなくては、単なる「形」であって、そんな「形」なら必要ない。