電気コストの削減/店舗内の温度ムラ (3)
前回では、「キープエアバランス」の誕生までの歩みをご紹介しました。
今回は、パチンコ業界での活用状況・導入効果等をお知らせします。
まず、パチンコ業界での活用は、前回お知らせしたとおり、島設備等から出る熱を活用し、暖房に利用できないかとの要望を出された北海道・東北の店舗で導入されました。これにより大半の店舗では冬場でも暖房の利用は少なく、特定の極寒地、特定の真冬日などを除き、送風運転での空調利用となり、寒暖差のある春・秋においても、従来はその寒暖差に対応するため、自動運転設定であったが(近時は電気波形などからの指導、BEMS/デマンドコントロールなどの導入により自動運転設定をしているホール様は少なくなりつつあるが)、送風運転、もしくは少しの冷房運転と変化している。特に自動運転による冷房・暖房の切り替えは電気コストを大きく跳ね上げ、空調設備の消耗を早めるなど、マイナス面が大きく、冬の暖房運転がほぼなくなった状況と合わせると、電気コストの削減に大きく貢献している。
また、夏場においては元々気温が低い地域だが、光を取り入れる建築がなされている店舗が多く、店舗内の特定の場所が暑く、全体として冷房を抑えているため、その場所の顧客からは「暑い」とのクレーム、それに対応するとそれ以外の顧客より「寒い」とのクレームと店側ではどう対応して良いか判断に迷う状況があったが、「キープエアバランス」の導入後は、空気の還流により店舗の温度がほぼ一定となり、それに対応した冷房運転への運用に移行でき、店舗スタッフの悩みが解消され、結果温度変化に対応した冷房運転を行わないことより、従来の電気使用量が削減されるなど、その導入効果は計りしれない。
今回は、北海道・東北での活用状況、導入効果をご紹介しました。
次回は、この北海道・東北での活用状況・導入効果を知った、関東以西での活用状況・導入効果をお知らせします。